減るものじゃないし、私たちが今までに学んだ上映会に関するノウハウを公開します!
みんなドライブインシアターやってみてね!
スクリーン
上の画像が第一回、下の画像は第二回のものです
第一回目のスクリーンは【防炎シート】、第二回第三回は【防炎メッシュシート】というものを使いました
本来は工事用のものですが割といい感じに映ります。何より安い。ある程度の大きさまでなら既製品のものが通販サイトなどで安価に手に入ります。
メッシュシートの方は耐久性をあげたかったのと大きさをぴったり(11m×7m-500インチ)にしたかったので、オーダーメイドしたら結構高くなりました(20万ほど)。
メッシュにしたのは風の影響を減らすためですが、穴が空いていると空いてないものに対して、画面の明るさが3、4割減るので風のない場所だったらメッシュじゃないほうがいいかもしれません。
設置方法は第一回はイントレ(足場)を組んでその間にワイヤーを張りましたが、これはコストが結構かかりました。
しかも、これでは固定をしっかりしたとしても強風により倒壊する恐れがあるので安全性の面からお勧めすることはできません。
なので第二回からは方法を変えました。電柱です。
これなら倒壊の恐れはほぼないです。スクリーンも巻き上げ式にしたので一人でも張ることが可能になりました。
しかし、これだと川越以外に適用するのが難しいのでやはり理想は【巨大な壁】でしょう
左は山梨で行われたドライブインシアターの写真です。ショッピングモールの屋上駐車場にスクリーンを設置していました。これなら風の影響をあまり受けず低コストで設置できるのでとてもいい方法だと思います。
右の写真は埼玉の施設ですがこのような壁ならスクリーンを張らずにそのまま壁に映像を投射することができます。
我々も常に会場探しをしていますが、もし、ドライブインシアターをやりたい人がいるならまずは壁を探したほうがいいでしょう。会場確保が一番難しい!
壁がないところで巨大なスクリーンをつくるにはしっかりとした足場を組んでもらうしかないでしょう、数十万100万以上かかると思います。
上の写真は九州で行われたドライブインシアター(参加してきました)のものですが、壁のないところで500インチのスクリーンを作ろうと思ったらこのくらいの足場を組まないといけなくなります。
実はこれでも真後ろから風を受けたら安全とは言い切れなくなります。ここは後ろに建物があったので後ろからの風はほとんどありませんでした。
それだけ500インチのスクリーンを風の強い日本でつくるのは大変ということです。
300インチほどならスクリーンカーやバルーンスクリーンといった選択肢も出てきますが、ドライブインシアターの場合、ある程度スクリーンを高くしないと前の車が画面にかかってしまって後ろの車が見辛いということになりますので、難しいところです。いずれにしろレンタルすると結構かかります(10万〜)。
【2023年3月追記!!】
500インチのバルーンスクリーンを使えるようになりました!
足場を組んだり、バルーンをレンタルするよりはるかに安くスクリーンを作れます!
資格も取ったので設営もお任せください。
プロジェクター
現在私たちが所有しているプロジェクターは3台です。
Barco FLM-HD 20 [20000ルーメン] FullHD 100kg
Panasonic TH-DW10000 [10000ルーメン] FullHD 30kg
Panasonic PT-DZ680 [6500ルーメン] FullHD 15kg
ルーメンは明るさの単位です。一般的なホームシアター用のプロジェクターは1000〜3000ルーメンほどです。
いつも私たち使っているのはBarcoの20000ルーメンです。
実際に上映会に来てくれた人はわかると思うのですが20000ルーメンはすごいです、超クッキリ!
画素数も大事ですが、野外上映の場合明るさの方が大事かもしれません。
スクリーンの大きさや素材、周囲の明るさなどによって必要な明るさは変わってきます。
20000ルーメンは基本的にやりすぎ!多分10000ルーメンくらいで十分です。
これらの業務用プロジェクターのメーカーは有名どころだと「Barco」「Cristie」「NEC」「Panasonic」などがあります。
今でもプロジェクターを作り続けており、どんどん軽量化されてますが、最新の4Kとかは数千万円!!アホ!!
なので私たちはヤフオクで中古の型落ちを集めました。10年くらい前のものだとかなり安くなってます。
ちなみにBarco新品は1000万だったらしいです(おったまげ)。
Panasonicは軽いし部品も安いし、レンズ等の互換性もあるので買うならオススメです。
あと、液晶よりDLPという方式の方が映画向けらしいです、詳しくは知らん。
レンタルサイトとかみると1日数十万円とか書いてあって目ん玉飛び出ますが、予定が空いてれば私たちのプロジェクターを貸し出ししたいと思いますのでお気軽にお尋ねください。価格は予算に合わせて検討します〜あしもと!みる!
操作が難しいのと、いちおう大事な機械なので基本的にはレンタルと上映はセットで請け負いたいと思っています。
FMトランスミッター
ドライブインシアターでは音声をFMトランスミッターで送信しカーステレオの受信機で聴きます。
ただ、現在は電波法の改定によりあんまり出力が強すぎると違法になる恐れもあり、そもそも強力なものは市場から姿を消しました。
私たちが使っているのは「Signstek 7W 7C FMトランスミッター」という海外製のものです。Amazonで買いました。
これでも電波が強すぎる恐れがあるので写真2枚目のようにアッテネーター(減衰器)というものを間に挟んで出力を弱めています。アダプター4個も使ってるのでめっちゃ長くなってます。
電波が強ければ強いほど音質は良くなるので出来れば違法スレスレを狙いたいところですが、測定方法に専門知識が必要なので、心配ならちょっと弱めで使いましょう。
ちょっと出力落とした製品もありますのでこちらも要チェケです。
あと、知り合いの方から頂いた超強力な送信機もあるのですが、これは私が完全に前科者になるので大切にしまってあります。海外の通販サイトには200ドル程度で強力そうなものが売られていますが、基本的に日本では違法レベルですのでご購入は自己責任で!
もしどうしても出力を強くしたい場合、無線局免許を取得しコミュニティFM局を開設するしかなさそうです。
はっきりいって、この分野は私もまだまだ勉強不足なので、もしお詳しい方がいたらご教授頂きたいです。
上映作品
最後に上映するコンテンツの手配についてです。
基本的に映画作品はその作品を配給している会社からレンタルします。
配給会社は東映・ワーナー・ディズニーなど大きいところが有名ですが実は小さい会社もたくさんあります。
「映画上映会 レンタル」などのキーワードで検索すると出てくる会社は配給元ではなく、色々な配給会社の作品を取り寄せてくれる代理店です。
配給元と直接取引した方が安く済む場合が多いですが、代理店を通さないと貸してくれない配給会社もあったりしますのでよくわからなければこういった会社に頼んだほうがいいと思います。基本的に海外の大作映画は代理店通さないと借りられません。
代理店で有名なのは「MMC」や「BBB」などです。
マイナーな映画を流したいなら頑張って配給元調べてメールしてみましょう。
レンタル料金は無料上映か有料上映か、観客は何人か、目的は何かによって変動するので一概には言えませんが、大体一回上映するのに3〜10万円くらいします。高いですね。
そもそも野外上映不可、Blu-ray上映不可、有料上映不可などの作品もありますのでまずは問い合わせてみましょう。
私たちはなるべく安く開催したいので、なるべく安い作品を上映可能な作品の中から選んでいます。なのでセレクションに関する文句は一切受け付けていません。10万の作品なんか元取るのに何人集客すれば良いと思ってるんだ!
ここからは余談ですが、著作権法ってなかなかなかなか複雑で専門家でも意見が割れるところもあったりして、実は非営利目的の上映会なら勝手に映画流しても問題ないんだって。ただ、訴えられる可能性はあるから「最高裁まで行って判例作ってやるぜ!」っていうくらいの覚悟でやって欲しいです、自己責任で。
その他、ビデオスイッチャーやミキサー、発電機などの機材もありますが必要不可欠というわけではないので詳しくは書きません。とりあえず上記の知識と機材があれば上映会は出来ます!あとやる気!
ただ、基本的にドライブインシアターは儲かりませんので各自工夫が必要です。
最近問い合わせ多いので一応釘刺しておきます。
これから気が向いたらちょくちょく更新していこうと思いますので、もし上映会(ドライブインシアター)をやりたい方がいたら参考にしてください。何か質問があったらお気軽にご連絡ください。
上映依頼も受け付けています。
連絡先
drivein20000lm@gmail.com
090-9348-8219 (代表・柿沼)