そもそもドライブインシアターって何?という方も多いと思うので、簡単に紹介します

ドライブインシアターはアメリカで誕生し1960年頃にピークを迎えたと言われている映画の上映(鑑賞)形態です。

その名の通り車で乗り付けて車から映画を見ます。昔は車の横にスピーカーなどを設置していたそうですが現在はほとんどのドライブインシアターでカーステレオのFM受信機を使って音声を聞いています。

全盛期にはアメリカ全土で5000軒ほどあったと言われていますが現在は300軒ほどしか残っていないようです。

私は2018年の春にアメリカ横断ドライブの中で実際にドライブインシアターを訪れ映画を鑑賞してきました。時期の問題もありほとんどお客さんがいないところが多かったのですが、人口の多いところではたくさんの家族づれで賑わっていました。上の写真はシアトル近郊のドライブインシアターです。

そんなドライブインシアターですが実は日本でも流行したことがあり、1990年頃には全国で20軒ほど営業していたようです。しかし、現在は常時営業を行っているところはほとんど残っていません(注:熊本に最近できたようです)。

ジャスコドライブインシアター野田 跡地(2019年9月撮影)

衰退の主な原因

・上映時間の制限(夜にしかできない)

・映画離れ(家族で一緒に映画を見ない)

・車離れ(地方人口の減少)

・環境問題(アイドリング)

・土地が必要

・天候に左右される

などが考えられます。


ではなぜ、今になって我々はドライブインシアターを復活させようとしているのか

それは、様々なデメリットを上回る魅力を感じているからに他なりません。

具体的には

・家族一緒に映画を見れる(子供が騒いでも大丈夫)

・自由に飲み食いできる(音や光を気にしなくていい)

・カップルに最適(密室)

・音量も自分で変更可能(自分の好きな音楽をかけられる)

・思う存分寝れる(リクライニング)

・タバコが吸える(周りに配慮!)

などなど、基本的に車というプライベート空間にいながら映画を鑑賞できることが大きなメリットだと思います。

しかし、それだけなら家でレンタルDVDや配信サイトで鑑賞するお手軽さに負けてしまいます。

そこで、もう一つ大事なことが・・・

巨大スクリーン!!!

そうです、この屋外ならではの巨大スクリーンこそが現代においてドライブインシアターがアピールできる最大のポイントなのです。

人間は「大きい画面」「明るい光」というだけで興奮してしまう生き物なのです、たとえその映画がつまらなかったとしても、です。

なので、「ドライブインシアターをつくる会」のイベントではスクリーンにこだわります。

最低500インチ!16:9の画面なら11.0メートル(横)×7.0メート(縦)!!

この大きさはIMAXにも負けないような大きさです。

この大きさがあってこそのドライブインシアターなのです。

はっきり言って、このスクリーンを作るのが一番体力とお金がかかります。

そしてその大画面に映し出す映像は、その大きさに見合った明るさがなくてはなりません。

我々は業務用プロジェクター BARCO FLM HD-20 を保有しています

このプロジェクターの明るさはなんと20000ルーメン!

ルーメンと言われてもよくわからないと思いますが、だいたい家庭用プロジェクターは2〜3000ルーメン程度です。

20000ルーメンの圧倒的明るさで500インチのスクリーンに浮かび上がる映画は、もはや快楽そのもの。

酔いしれていただきたい・・・

大迫力の映画をプライベート空間で鑑賞する、この奇妙な体験を皆さんに是非とも味わっていただきたいのです。

そしてその魅力にとり憑かれるのに時間はかからないはず。

イベントでお待ちしています!